hitokoto

且椋神社

asakura





  祭  神:高皇産靈神
  説  明:創建は貞享十三年以前ということですが、不詳。
       これで、「あさくら」神社と読みます。
  住  所:京都府宇治市大久保北ノ山
  電話番号:
  ひとこと:高皇産靈神は、造化三神のうちの一柱。
       高天原の主催者という、重要な神様なのですが、この神様
       だけをお祀りしている神社は意外と多くありません。

       天御中主神→高皇産靈神→神皇産靈神ときて、その次から、
       神様はどんどんねずみ講状に(?)神々の数が増えていき
       ます。
       ですから、全ての天神系の氏族の先祖に、必ず高皇産靈神
       は入っているはずなのですが、天照大神をお祀りしている
       神社は多くても、高皇産靈神は、あまりお祀りされていな
       いんですね。

       さて、まだ地が混沌であった時に生まれたこの神様ですが、
       どのような性質の神様なのでしょうか。

       高皇産靈神の逸話としては、出雲葦原中国の国譲りの時に
       指令を下したり、神武天皇東征の時に力を貸したりしてい
       ますね。

       国譲りの時、武甕槌神と経津主神では話に応じもしなかっ
       た大己貴が、高皇産靈神の言うことには敬意を払い、
      「恐れ多い」と答えています。

       そんなところから、かなりの人(神?)格者であることが
       感じられます。

       大らかで、力強く、細かい所によく気がつく、父親的役割
       も母親的役割もこなすスーパー神様、それが高皇産靈神で
       あるように感じます。

       ところが。
       ところが、そんな気配りの神・高皇産靈神が、少なくとも、
       一度、高天原の大恐慌に力を貸すどころか、全く無視して
       います。

       それは、そう、天照大神の磐戸隠れの時です。
       高皇産靈神の息子・思兼命が全て企画し、指揮してはいま
       すが、高皇産靈神は何も口だししていません。

       天照大神の孫・瓊々杵尊が天降りする時には、真床大衾で
       もって丁寧に優しく包んで降ろした高皇産靈神が、天照大
       神の怒りには、一切関知してません。

       ここらへん、複雑な神様関係を見てしまうのは私だけでし
       ょうか?

       職場にですね。ちょっと怒りんぼうの人間が一人いるとし
       ます。
       するとですね。その怒りんぼうに何か文句を言う場合、
      「お前が言えよ」
      「いや、あんたが言ってくれよ」
       と譲り合いになることは、ありません?

       それだったりして(^^ゞ
       天照大神、怒りんぼうさんだったりして・・・。

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