kenkou

御井神社

mii




  祭  神:御井神 天照皇大神 天兒屋根命 水分神
  説  明:この地の豪族、三井氏の氏神であったと考えられ、御井神は、
      「食井神(気比神)」とも称されるのだそうです。
  住  所:奈良県宇陀郡榛原町檜牧964
  電話番号:
  ひとこと:御井神というのは、古事記によりますと、大己貴命と、八上媛
       の息子なのです。

       八上媛は、大己貴命が、兄・八十神と競った美女なのですが、
       見事、大己貴が、彼女の気持ちを射止めます。

       でも、それで兄達の気持ちは治まらないのですね。大己貴は、
       2度も、兄に殺されてしまうのですが、その度、母親によって、
       復活するんです。

       しかし、これ以上兄の側にいては、よくない・・・と判断した
       母親の意見によって、大己貴は、根の国の素盞鳴尊の基に行く
       のです。そこで、須勢理媛と結婚し、彼女を正妻にしちゃうの
       ですね。
       そう、気が強くて、嫉妬深い須勢理媛と。

       でも、大己貴は、ハンサムで、気も優しいので、もてちゃう。
       勢い、須勢理媛の嫉妬も激しくなり・・・。夫に近づく女性は、
       ぴかぴか光る白眼で、睨み付けるようになってしまうんです。

       タイミング悪く、そういうところに子供を抱いてやってきたの
       が、八上媛。
       正妻・須勢理媛が怖くて怖くて、側に寄れず、木の俣に息子を
       挟んで帰ってしまいます。
       そこで、この御子を木俣神といいます。

       この、木俣神の別名は、御井神。
       なぜか?それは、出雲にある御井神社に答えがありました。

       出雲は簸川郡で産気づいた八上媛は、当地で安産され、その時
       の産湯に生井(安産の水神)・福井(産児幸福の水神)・綱長
       井(産児寿命の水神)の3つの井戸を使われたのだそうです。
       だから、御井(三井)神。

       こんなに大事にされて生まれた御井神が、木の俣に挟まれて、
       木俣神になってしまう・・・というのは、何か哀しいものがあ
       りますね。

       この神は、どのように成長したのでしょうか?
       記紀には記されていません。

       ただ、京都府にある大井神社の伝説には、御井神(木俣神)が
       市杵島姫命と洛西松尾大社から神使の亀に乗って大堰川を逆上
       されたが、保津の急流が乗り切れなかったので、鯉に乗りかえ
       て、ここ大井に上陸して鎮座されたというくだりがあります。

       市杵島姫命と結婚して幸せになられたのですね。
       市杵島姫命は、人気の高い女神。少し、安心しましたね。

home 神社のトップに戻ります back