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三船神社

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  祭  神:木霊屋船神 太玉命 彦狭知命
  説  明:境内案内板を引用します
      「当社は、人皇十代崇神天皇の皇女・豊鍬入日売命の創祀と伝えられ、鳥羽法皇、
       美福門院の御信仰もあつく古くから、安楽川荘中の産土神として祀られた社であ
       る。
       紀伊国神名帳には正一位御船大神と記され、神田浦垣に奉祀されたのが初めとい
       われる。本殿には木霊屋船神、太玉命、彦狭知命。摂社には丹生都比売命、高野
       御子神が祀られ、明治の末ころから安楽川村四ケ大字の各神社祭神を合祀してい
       る。
       現在の社殿は天正のはじめごろ社殿が消失したのち高野山座主木食応其上人によ
       り天正十九年(一五九一)に、本殿が再建され、摂社はやや遅れて慶長余年(一
       五九九)になるもの。
       三社殿は全体に保存がよく、各所に種々の彫刻が施されたうえ、極彩色にいろど
       られ、和歌山県下における華麗な桃山時代の形式手法を示す社殿として価値のあ
       る遺構である。
       昭和四十七年十月より二ヶ年にわたり、文化財保護法による解体復元修理が行わ
       れた。
         昭和四十九年九月
               和歌山県教育委員会
               桃山町教育委員会
               三船神社
               桃山町歴史の会協賛」
  住  所:紀の川市桃山町神田101番地
  電話番号:
  ひとこと:和歌山の女首長といえば、丹敷戸畔と名草戸畔を思い出します。
       でも、荒川戸畔という女性もいらっしゃるんですね。
       
       古事記には、
      「この天皇(崇神天皇は、木の国の造の荒河戸弁の女の遠津年魚目目微比売(とお
       つあゆめまくわしひめ)と結婚してお生みになった御子は豊木入日子の命と豊鉏
       入日売の命お二方です」
       と書かれています。
       
       国造と言えば男性を連想しますが、戸畔は女性に対する呼称だと思われます。
       ……多分ね。
       
       そして豊鉏入日売といえば、宮中で祀られていた天照大神を奉祭して旅に出た女
       性……。
       強力な力を持つ巫女だったのでしょう。
       
       そんなわけで、荒川戸畔のことも気になっていたのですが、丹敷戸畔や名草戸畔
       よりは時代が下りますし、同列には語れないでしょうね。
       
       この神社は、豊鉏入日売の創祀とありますし、荒川荘に鎮座していますから、荒
       川戸畔となんらかの関係があるのでしょう。
       
       どんな女性だったのか、想像をせざるを得ませんね。

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