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恵美酒神社

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  祭  神:恵美酒大神
  説  明:美酒を恵んでくださる神様とは、私のためにある神様だわっ♪
       まぁ、そう思ってしまったのですが、「えびすおおかみ」だ
       ったのでした。
       ここはちょっとした丘の上にあり、遠くから見ると、船のよ
       うに見えます。
       
       この神社では、毎年10月の8〜9日に「飾磨の秋祭り」が
       行われ、屋台練り上げが華やかににぎやかに行われるんだそ
       うです。
       遊具も置かれ、子供達の遊び場としては、格好なようです。
  住  所:兵庫県姫路市飾磨区恵美酒
  電話番号:
  ひとこと:海からやってくる神様、えびすさんは、日本では最も愛され
       ている神様の一人ではないでしょうか。
       七福神の一人としても数えられ、烏帽子をかぶって、鯛を左
       手に、釣り竿を右手ににっこりしてる神様です。

       この神様は、「不出来」であるとして、海に流された蛭児・
      (ヒルコ)のことだとも言われ、また、大国主命の息子で、釣
       り好きの神様・事代主命のことだとも言われます。

       また、漁師さんが、水死体のことを「ヱビス」と呼んで、大
       事にする地方もあります。
       また、寄り神信仰・・・。海から流れ着いたものを「ヱビス」
       と呼んでお祀りする地方もあります。

       海は、常世の国へ繋がり、黄泉の国とも繋がる神聖なものな
       のです。
       その海の向こうから辿り着いたものは、「神」なのでしょう。

       そして、海は、全てのものを「浄化」するものであると考え
       られてきました。

       人間の罪も、海へ流れ込む河のところにいる速秋津姫ががぶ
       がぶと飲み込んでくれるのです。

       ここで、「不浄」について考えてみましょう。
       当然のことながら、「不浄」は嫌われます。が、一体「不浄」
       とはなんなのでしょう?

      「中途半端なもの」を不浄というのだそうです。
       つまり、座布団は座布団、利用目的がはっきりしています。
       でも、この座布団のシーツが破れ、綿がはみ出したら?これ
       は、「ゴミ」です。「不浄」なんです。ところが、この座布
       団が、腐れ、もしくは燃やされ、土に返ったら、これは、も
       はや、「ゴミ・不浄」ではありません。

       同じ事が髪の毛にも言えます。頭に生えているときは、「緑
       の黒髪」なんて言われて、美しいものなのに、抜け落ちて、
       洗面所に貼りついている髪の毛は、「不浄」です。そして、
       これも自然に返ります。

       極端な話、人間の魂も同じ事が言えるんだそうです。
       つまり、死んでしまって、抜け出たばかりの魂は、「不浄」
       なんです。だから、幽霊になったりするし、お葬式を出した
       家は年賀状を遠慮したりするんですね。
       でも、魂も体から抜け出て何年も経つと、「ご先祖」になり
       ます。うまいこといくと(?)「祖神」として、神社に祭祀
       されている場合もあります。

       ヱビス神というのは、そういう神様なのじゃないでしょうか。
       流された時には、「不浄」であったかもしれないものが、海
       で浄化され、自然となり戻ってきたものを、人間は、慰労の
       意味も込めて、「神」と大事にしたのではないでしょうか。

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