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葛城天剣神社

katsuragitenken




  祭  神:天照大御神荒魂 邇邇芸命 天之尾羽張神
  説  明:創建・由緒は不明。
       出雲国譲りに登場する神々を祭祀。
  住  所:奈良県御所市小林
  電話番号:
  ひとこと:出雲(芦原中)国譲りの物語を簡単に説明しましょう。
       天照大神は、まず、天忍穂耳命を、葦原中国に遣わしますが、
      「騒がしくて、やです」と、忍穂耳命は、帰ってきます。
       そこで、葦原中国へ、まず、天穂日命を、その次に天稚彦を
       遣わしますが、両方とも、葦原中国にいついてしまって、帰
       ってきません。
       次に、天安河上流に住む、天之尾羽張神か、その息子建御雷
       命のどちらかを遣わそうということになりますが、結局息子、
       建御雷命が、天鳥船神を伴い、葦原中国の王・大国主命に、
       国譲りの交渉に行き、成功します。

       その後、満を持して葦原中国に降臨したのが、天照大神の孫、
       邇邇芸命だというわけです。

       しかし、不思議なのは、なぜ、実際に交渉に行った建御雷命
       ではなく、その父親の天之尾羽張神を祀っているか?ですね。

       まさか、実際に活躍したのは息子だが、父の承諾があってこ
       その活躍だから・・・なんていう、わけのわかんない儒教観
       から、父親を祀ったんじゃないでしょうねぇ?

       いや、優秀な息子を持った父親は、本人が活躍しなくても、
       英雄視されることがあるのは、本当です。

       だ〜〜〜ってね、景行天皇ってね、天皇の地位を譲り受ける
       時だって、兄の方が活躍してるのに、
       お父さん天皇の「何か欲しいものを言ってみよ」っていう言
       葉に、ダメもとで、
      「ん〜〜〜、天皇の地位」なんて答えて(ちなみに兄ちゃんは、
       ごくマジメに、「弓と矢」って答えてます。)、開けてびっ
       くり、その通り皇太子にしてもらっちゃって、その後もたい
       した活躍もせず、おもしろいエピソードとして、美女、弟姫
       に、「私、夫婦のことが嫌いです」って振られたってことく
       らいの天皇ですよ。
       なのに、日本書紀では、かなりのページを「景行天皇紀」に
       割いています。なぜか?

       ヤマトタケルのお父さんなんですねぇ。景行天皇は!!
       継子みたいないじめかたしたくせに。

       まぁ、そんな流れで、この神社でも、建御雷命でなく、天之
       尾羽張神が祀られているのかも知れませんし、実は、息子で
       なく、天之尾羽張神が国譲りの交渉に行ったんだけど、
      「若い者に華持たせましょうや」ってことで、名前を貸したの
       かも知れません。

       どちらにしても、この神社に参拝する時は、「建御雷命」の
       名前、思い出してあげてくださいね。  

                 **後記**

       創建・由緒は一切不明・・・としていたら、掲示板で、「通
       りすがり」さんから、情報をいただきました。


      「葛城天剣神社について
       神社紹介のページに葛城天剣神社のことが書かれていますが、
       この神社は某新興宗教が昭和49年に建てたものです。
       少し気になったので、書き込ませていただきました。」

       とのことでした。

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