合言葉は「スピリチュアル」

三輪山登拝オフ


2005年、10月11日。
以前から懸案だった、三輪山登拝をさせていただいてきました。



皆さん、この時期なかなか忙しく、
メンバーは、
MUTSUさん・海老珍さん、そして、私の3人。

登山経験が豊富なMUTSUさんにとっても、古墳好きの海老珍さんにとっても、
神社が好きな私にとっても、三輪山は興味深い場所です。

さて、今日のコースは、
10:00 三輪駅集合。
その後、
登山→下山→駅前で食事&ダベリング
という、ごくごく大雑把なもの(笑)

良く言えば臨機応変。
悪く言えば行き当たりバッタリ

これが、プチおばというものです。

今回は、山を登るため、天気は大事な要素です。
しか〜し、天気予報を見るに、
11日のマークは雨だったり曇りだったり雨だったり。

ただでさえ行き当た・・・臨機応変だというのに、天気は、
「それ以上の臨機応変さ」を要求してきたのでした。

そして、前日、私は大三輪山をご神体とする、
大神神社に問い合わせを入れました。

「雨が降ったら、登拝は危険でしょうか?」

答えは・・・

「大丈夫ですよ」

挑戦されたら(されてないけど)、
受けずにいられないのが、私達というもの。

「雨でも登拝しよか」
ということになったのでした。

当日。
天気は・・・期待通りの雨でした(笑)

う〜〜〜む。
挑戦されてるとしか思えん(されてないと思うけど)。

さて、三輪駅で待ち合わせた私達は、早速大神神社に参拝。
MUTSUさんは、今回の参拝が始めてということですが、
私と海老珍さんは何度か参拝したことがあります。

しかし・・・駅から随分歩いたところで、

私、
「なんか、ズンズン来ましたけど、神社こっちでしょうか?」

海老珍さん、
「ええんちゃう?山があっちやか・・・あれ?こっちや」

MUTSUさん、
「反対方向ちゃう?」

私、
「反対方向っすね」

さくさく戻ったら、すぐに参道が見つかりました。

う〜〜〜ん・・・
先行きがちょっと不安(^^ゞ

しかし、雨の大神神社は、普段よりしっとりと重厚で、
空気も澄んでいるような気がします。
楽天的な私達としては、不安は消さざるを得ません(笑)

まず、ご本殿で参拝。
すぐに、狭井神社に向います。
狭井神社では、ご神水をいただけます。
これは、登拝する前に、お力を頂くべきでしょう。

社務所で登拝させていただくことをお願いし、初穂料をお渡して、
タスキをお借りします。

参道は、狭井神社向かって右にあります。

sakura

この上は、写真撮影禁止。
カメラはここでしまいます。

しかし・・・山道は、階段などが整備されてるとはいえ、結構急峻です。
その上、雨。

途中、お滝場に辿り着いた頃には、雨なのか汗なのか、
シャツはかなり湿っています。

しかも、外は結構さぶい。

体からなにやら、白いもやが・・・

オ・・・オーラ??!!!!

一応、ボケて見せるのが、関西の主婦というものです。

しかし、そんなわきゃぁない。
湯気ですね。
霧と湯気が交じり合い、ものすごい湿気です。

しかし、まだ半分ほどしか登ってません。
まだまだ湯気を出さねばならぬわけです。

しか〜も!!
道は、赤土になってきました。

赤土は、滑ります。
その上、靴の裏にくっつくくっつく。

折角登山靴を履いてきても、粘土がくっついて靴底ツルツルです(T_T)

「これ・・・下山するの、怖いやろな」
「戻る?」
「ここまで来て戻れるかいっ!」

ということで、それでもずんずん登ります。

プチおばのメンバーのうち、今回のオフ参加者3人は、
スピリチュアルなことに、全く鈍感です。

途中で、磐座らしき巨石が一杯あるのですが、
また、有名な磐座もあるのですが、
立札などが一切立っていないため、
どれが磐座でどれが祭祀場で、何がなにやらさっぱりわかりません。

「これ、磐座?単なる巨石?」
「わからん」
「霊感のある人が見たらわかるんやろな」
「霊感がある人が見たらね」
「誰かわからんの?」
「わかるかいっ!」

ということで、結局どれが磐座なのかは、よくわかりませんでした。
ので、とりあえず、注連縄がかかっている磐座には目礼をし、
登り続けます。

空が明るくなってきました。

これは・・・もうすぐ頂上の予感。

・・・その予感から、約10分くらい登ったところに、山頂の祠はありました。
ご祭神は、お名前に「日向」という文字が入っています。

その奥には、広い聖域らしき場所があり、
たくさんの磐が祀られていました。

いや、磐が祀られていたというよりは、
なんだか古代の祭祀場のようです。

古代、人々はこの場所で、どんな風に神祭りをしていたのでしょうね。

それにしても、三輪山の頂上に
「日向」というお名前の神様が祀られていることに、
いろいろな推理が涌きます。

そして、自然から湧き上がるフィトンチッドを胸いっぱいに吸い込み、
おもむろに、下山。

下りは滑るとは言え、割と余裕のため、雑談が盛んになります。

私が最近興味を持っているのは、真田幸村公。

高野山は、どんな強い武将にも攻められたことがない場所ではないでしょうか。
しかも、大阪から近い。

そういう場所に、家康は「恐るべき大阪方の敵」を蟄居させたわけです。

「なんか、不自然」

それが、私の疑問だったんです。
その疑問は、妄想へと発展します。

「蟄居させられたんじゃなくて、逃げ込んだんじゃないの?」

戦国時代の歴史にとても詳しいMUTSUさんに聞いてみました。
答えは。

「それはないんちゃうかなぁ?」

妄想はアッサリ粉砕(笑)

歩くと脳みそは活性化されるそうです。
そんなわけで、妄想をフルに回転させ、
古代から戦国時代へと話題が行き来しているうちに、登拝口が見えてきました。

社務所にタスキをお返しし、靴底を洗わせていただきました。

なにしろ、靴底には赤土がべったり。
みんなの分を合わせたら、土師器が1つくらい十分作れそうなくらいです。
このまま食事に行ったら、お店、大迷惑間違いなし!
ですからね(^^ゞ

さて、三輪といえば、素麺でしょう。

しかし、有名な「森正素麺」さんは、定休日。
そばにある素麺屋さんに入りました。

まず注文したのは、お店お奨めの「にゅうめん」

「柿の葉寿司も食べたくない?」
「いいっすね!」
ということで、柿の葉寿司も追加。

柿の葉寿司はすぐ出てきたのですが・・・。
お皿の上に乗っている柿の葉寿司は、5個・・・。

「これ・・・喧嘩になりますよね」
「大丈夫、ちゃんと切り分けたるやん!」
「喧嘩にならないくらいちゃんと切り分けてくれます?」
「うんうん」

などと騒いでいると、お店の方が、
「あの、もう一つだけ追加します?」

本当に喧嘩すると思われたかも(^^ゞ

運動後の甘酸っぱいおすしは、大変おいしゅうございました。

汗をかいて冷えた体に、暖かいにゅうめんは、
大変ありがたく、おいしゅうございました。

その後、桜井駅まで歩き、近くの喫茶店に入ってダベった後、
解散となりました。

三輪山登拝は、心にも体にも良い運動になりました。
ちょっと健康になった気がします。

これからもどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

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