奈良県立万葉文化館
カテゴリー:郷土
| 知的興奮度 |
★★★★☆ |
| 展示解説のわかりやすさ |
★★★☆☆ |
| 学芸員さんに質問しやすさ |
★★★☆☆ |
| 展示物のレア度 |
★★★☆☆ |
★もっと努力してほしい ★★予習が必要 ★★★予習なしで楽しめる ★★★★人に勧めたくなる ★★★★★何度でもリピートしたくなる
テーマ
万葉集
知的興奮ポイント
・万葉の時代の風俗が、思いがけない視点から学べる
ここでしか見られないもの
・万葉の時代の人々の模型
博物館の説明
万葉の時代の人々の暮らしが、模型などで展示されている。
万葉集を、意外な視点から紹介している。
利用情報
定休日:月曜日
入館料:無料
住 所:〒630-8501 奈良市登大路町30
URL:https://www.pref.nara.lg.jp/manyo/
管理人の感想
人形と映像を用いた万葉劇場は、想像以上に勉強になりました。
柿本人麻呂の
ひむがしの 野にかぎろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ
が、草壁皇子の死を悼み、珂瑠皇子の即位を望むと表明する歌とは知らなかった。東の野に立ったかぎろひとは、文武天皇のことだったのね。
万葉人が聞いていたと思われる風の音や鳥の鳴き声などがエンドレスで流れる「さやけしルーム」では、付き添いの大人たちが椅子を独占して、寝こけてました(^^ゞ
万葉集で使われている変則的な漢字は、三種類あって、一つは表音表記。いわゆる万葉仮名ですね。
そして意味で表現する表意表記と、駄洒落で表現する戯書表記があるそうです。
表意表記は、たとえば「金」と書いて「あき」と読ませるなど。五行説で、金は白、西、秋だからです。
戯書表記は、たとえば「山上復有山」で「出」と読ませるもの。「山の上にまた山有り」で「出」。ひねりはありません(笑)
また、万葉集がテーマなので、歌垣について詳しく解説していて、これが興味深い。花いちもんめが歌垣の名残りだなんて、考えたことなかった。
常陸国風土記に残された、歌垣の風習は、筑波嶺に妙齢の男女が集まり、即興で歌を詠み合って、恋の相手を見つけるイベントです。
相手が見つかれば、二人は山で一夜を過ごすのですが、同じことが、大和の海石榴市でも行われていたそうです。
影姫の悲恋も、海石榴市の歌垣がきっかけだとは知らなかった。ただ日本書紀を読むだけでは、知れないことがあります。
歌垣で影姫に一目惚れした武烈天皇が、影姫と結ばれた平群鮪を殺すのですが、これは単なる恋の諍いではなく、平群氏と天皇家による権力争いの話でもあります。鮪の父であり、有力大臣であった平群真鳥は、自ら日本の王となろうとしていたと書かれているのですから。
影姫の悲しみも、歌で表現されています。
歌には力があったのですよね。
奈良県立の博物館は、写真撮影が不可なのが残念です。
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